2022年発売の新型クラウンでは、これまでとは大幅にイメージを刷新したフルモデルチェンジとなる。
次期クラウンは、セダンにSUVのデザイン要素を入れたモデルを皮切りに、クーペやツーリングワゴン等幅広い派生車種も登場する見通しだ。
そこで今回は16代目となる新型クラウンの最新情報をお伝えする。
2022年 次期クラウン最新情報|フルモデルチェンジでSUV、クーペモデル等へ進化
クラウン廃止はデマで噓|2021年に出た販売終了説について
結論から言うと、2022年以降もクラウンブランドは継続される。
2021年頃からクラウンの販売終了・廃止が噂されたが、それはデマで2022年にフルモデルチェンジされる予定だ。
2024年までにクーペやワゴンなど4車種の派生モデル登場か!今度のクラウンのフルモデルチェンジは本気だ
次期クラウンには何と派生モデルを加えた4車種設定される見通しだ。
今回のフルモデルチェンジで、セダン以外の幅広いユーザー層に向けたモデルを投入することでクラウンブランド復活を狙うことになりそうだ。
現時点では、セダンの車高を上げてSUV風のデザインを取り入れたセダンプラス、クーペ、ツーリングワゴン(シューティングブレーク)のラインナップが有力となっている。
残り一車種は、後にお伝えするが“あのクラウンの高級モデル”が復活する可能性が浮上している。
次期クラウン FFプラットフォーム採用も4WD専用で実質FRをカバー
16代目となる次期クラウンには、220系やレクサスLSに採用されたFR(後輪駆動)のGA-Lプラットフォームではなく、カムリやレクサスES等に採用されるFF(前輪駆動)のGA-Kプラットフォームが採用される。
しかしながら、歴代のFRタイプから違和感なく移行を進める狙いで4WDモデルのみ設定されると見られる。
次期クラウンはハイブリッド専用もしくは2.4Lターボモデルと2タイプ設定か
現時点では、次期クラウンはハイブリッド専用モデルになるという情報と、2.5Lハイブリッドモデルと2.4Lのガソリンターボモデルの2つをラインナップという情報の2つが錯綜している。
新型レクサスNXから採用された2.4Lターボの採用は、スポーツ色の強いクーペモデル等、一部のモデルに採用となる可能性を予想しておきたい。
新型クラウンは2022年5月に発表予定!第一弾はセダンプラスの見通し
2022年5月に16代目となる新型クラウンの発表が行われる予定だ。
派生モデルを加えた4車種全て発表となるかは判明していないが、まず第1弾としてセダンプラスモデルが発表される可能性が高い。
次期クラウンは現行カローラがハッチバック→セダン・ツーリングワゴン→SUVと発売時期をずらしたのと同じように、モデルごとに何回かに分けて発売という流れになりそうだ。
220系クラウンRSハイブリッド等はマイナーチェンジなく2022年4月に生産終了|パトカーのみ継続か
2018年から発売されている220系クラウンは2022年3月に受注終了し、同年4月をもって生産終了の見通しだ。
つまり、220系クラウンは外観の変更を伴う大幅なマイナーチェンジをせずに世代交代を迎えることとなる。
なお、2021年から220系クラウンのパトカーが配備されているため、220系はしばらくはパトカー用として継続することになるだろう。
2023年前後に新型クラウンマジェスタ復活の可能性浮上
クラウンマジェスタが次期クラウンの派生車種として復活する可能性が現在取りざたされている。
先程、次期クラウンには4車種存在するとお伝えしたがその一車種がマジェスタとして設定されるかもしれない。
続いて、次期クラウンの第1弾と見られる新型クラウンSUVの情報をより詳しくお届けする。
新型クラウンSUV最新情報|セダンプラスのクラウンクロス(仮)とは
クラウンSUVは中国のクラウンクルーガー(ハイランダー)とは別物
新型クラウンにはSUV風のデザインとなるモデルが登場するものの、2021年に中国で発売されたクラウンクルーガーとは別の車となる。
クラウンクルーガーはハイランダーをベースとした3列シートSUVだが、”新型クラウンSUV”と呼ばれる日本の次期クラウンは次にお伝えする内容となる見通しだ。
新型クラウンSUVは、本格SUVではないセダンプラスというカテゴリーへ
2022年デビューのクラウンクロス(仮)と言われる新型クラウンSUVは、セダンの車高を上げてSUVのデザインを取り入れた”セダンプラス“という新しいカテゴリーとなる。
新型クラウンSUVは、ハリアーのようなクロスオーバーSUV化するのではなく、クーペSUV風になった次世代のセダンという形になりそうだ。
セダンプラスの次期クラウンSUVのデザイン|GLCクーペやアウディe-tron Sportback風か
具体的にセダンプラスとはどのようなデザインになるのか。
近年、欧州の高級車ブランドではセダンプラスに近い車が発売されており、メルセデスベンツのGLCクーペやアウディe-tron Sportback等が該当する。
セダンプラスの新型クラウンSUVは、このようなセダンにクーペSUV風のデザインを取り入れたスタイルとして登場すると予想したい。
クラウンSUVの日本発売は2022年5月発表
セダンプラスのクラウンSUVは2022年5月に発表される予定だ。
※新型クラウンについて最新情報が入れば、この記事にて更新します
新型クラウンに関するコラム
なぜ次期クラウンはクーペデザインに向かうのか
クラウンクラスの価格帯のセダンとしては、ラグジュアリーセダンのレクサスES、スポーツセダンのレクサスISが存在。
また、高級SUVとしてはレクサスNXやハリアーが存在。
同じトヨタグループ内でこれらの車と差別化するにはクーペのポジションに行くのが合理的だと判断されたと推測できる。
クーペならば、これまで売れ筋だったクラウンアスリートや220系クラウンRS等のスポーツセダンを好むユーザーも取り込みやすい。そのため、次期クラウンはクーペの路線に進むと筆者は考察する。
今回のモデルチェンジは早すぎ?4周期で全面改良するクラウンの歴史
220系クラウンは2018年6月にデビューしたことを考えると、4年を待たずに世代交代するのは早いと感じる方も多いだろう。
210系クラウンが5年半発売されていたことや、近年のトヨタ車は6年以上かけてフルモデルチェンジするケースも珍しくないことを踏まえると今回の全面改良に驚くのも無理はない。
ただ、歴代クラウンの状況を見てみると13代目の200系が3年10カ月でモデルチェンジしており、それ以前にも約4年で世代交代しているモデルもいくつか存在している。
なのでクラウンの歴史から見ると、今回の約4年での全面改良はけっしてめずらしいとは言えないのだ。
クラウンの次に乗る車はレクサスESかアルファードかMIRAIか
クラウンの次の車として何に乗るべきか考える人も少なくないだろう。
かつてのクラウンロイヤルサルーンのラグジュアリーな雰囲気の車を好んでいた方には、セダンならレクサスES、セダンにこだわらないならばアルファードがおすすめだ。
FRセダンにこだわるならば、レクサスIS、レクサスLS、MIRAIの3車種から選択となる。
220系クラウンの売れない理由は?
筆者が考える220系クラウンが思うように売れなかった理由は、
- ショーファー需要を捨てたため、アルファードにユーザーが流れた
- セダン市場低迷とSUVブームによる影響
- 210系に比べて、ラグジュアリー感が足りなかった
と考察する。